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WordPressサイトの保守料月1万円、本当に必要か?中身を分析する

公開:2026年5月7日

「保守料、何に使われてるんだろう」 「気づけば3年、毎月1万円が口座から消えていく」 「でも止めたら何かあった時に困ると言われて、続けている」

ホームページを持っている個人事業主・中小企業の方から、こうした声をよく聞きます。もしかして、払いすぎていないでしょうか。

この記事では、WordPressサイトの保守料金の中身を分解します。相場と比較しながら「本当に必要なのか」を冷静に見ていきます。読み終わる頃には、ご自身の支払い額が妥当かどうか判断できる状態になっているはずです。


専門用語ミニ辞典(読む前にこれだけ)

ホームページまわりの言葉は、初めて聞くと身構えてしまいます。本記事で出てくる用語を、先にざっくり訳しておきます。

用語やさしい言い換え
保守料金ホームページの月額メンテナンス費用。家でいう「管理費」
WordPress世界中で使われているホームページの作成・管理システム
プラグインWordPressに後から付け足す機能追加プログラム。スマホのアプリのようなもの
脆弱性(ぜいじゃくせい)プログラムの弱点。放置すると不正侵入の入口になる
バックアップサイトのデータの複製。壊れた時の「備え」
SSL通信を暗号化する仕組み。サイトURLの先頭が「https」になる
コアアップデートWordPress本体の大型更新。スマホOSの更新と同じイメージ
改ざんサイトの中身を勝手に書き換えられる被害
マルウェアコンピューターに害を与える悪いプログラム全般

この辞典を頭の片隅に置いて読み進めてみてください。


1. そもそも「保守料」の中身は会社によって全く違う

最初にお伝えしたい事実があります。「保守料」という言葉には、業界共通の定義がないのです。

つまり同じ「月1万円の保守料」でも、含まれる作業はこれくらい違います。

業者含まれる作業
A社サーバーの監視のみ
B社サーバー監視 + WordPress本体の更新
C社B社の内容 + 月3回までの記事更新代行
D社C社の内容 + アクセス解析・改善提案

A社とD社では、同じ料金でも作業量が4〜5倍違います。

「うちの保守料は何が含まれているか」を即答できないなら、それだけで一度立ち止まる理由になります。中身が分からないまま支払い続けるのは、内容を確認しないまま定期購入を続けているのと同じです。マンションの管理費を払っているのに、清掃も点検もされていない状態を想像してみてください。

✏️ ポイントまとめ ・「保守料」は業界共通の定義がない ・同じ金額でも作業量は4〜5倍違うことがある ・中身が分からないまま払い続けるのが一番危険


2. WordPressサイトに必要な「保守作業」を分解する

WordPressというのは、世界中で使われているサイト作成システムです。便利な反面、定期的なメンテナンスが必要なソフトでもあります。車にたとえると、毎年の点検や車検を欠かさない必要があるイメージです。

保守作業を中身で分解すると、次の3層に整理できます。

必須レベル(やらないと事故るもの)

作業内容(やさしく)頻度の目安
WordPress本体の更新システム全体の大型アップデート(コアアップデート)年4〜6回
プラグイン更新機能追加プログラム10〜30個分の更新月1〜数回
テーマ更新サイトの見た目を司る部分の更新年数回
バックアップサイトデータの複製を保存しておく週次〜月次
SSL証明書の管理通信を暗号化する仕組みの更新自動が多い/要確認

これらを怠ると、ある日突然サイトが真っ白になる、不正アクセスでサイトを乗っ取られる、といった事故につながります。脆弱性を放置するのは、玄関の鍵が壊れたまま暮らすのと同じです。

安心レベル(あると守備力が上がるもの)

  • セキュリティ監視(不正侵入の検知)
  • 表示速度の監視
  • 障害発生時の復旧対応

「監視」はいわば防犯カメラのようなもの。常に異常がないか見張っておく仕組みです。

業務代行レベル(運用支援)

  • 記事や画像の更新代行
  • アクセス解析と改善提案
  • SEO対策の助言

業者から「保守料月1万円です」と言われたら、この表のどこまで含まれているか確認する。これが第一歩です。

✏️ ポイントまとめ ・保守作業は「必須/安心/業務代行」の3層に分かれる ・必須レベルすら入っていない契約も実在する ・自分の契約がどこまでカバーしているか棚卸しする


3. 保守料金の相場を3段階で把握する

実際の市場相場を整理します。サイトの規模・複雑さ別にまとめました。

価格帯1:個人サイト・小規模コーポレート(月額3,000〜7,000円)

ページ数10前後で、お問い合わせフォーム程度の小規模サイトの相場です。

含まれることが多い作業:

  • WordPress本体・プラグインの更新
  • 月次バックアップ
  • 簡易的な障害対応

価格帯2:法人サイト・中規模(月額8,000〜18,000円)

ページ数20〜50で、ブログ更新あり、問い合わせ導線が複数あるサイトの相場です。

含まれることが多い作業:

  • 価格帯1の内容
  • 月数回の更新代行
  • セキュリティ監視
  • 表示速度の点検

価格帯3:EC・予約システム付き(月額20,000〜50,000円)

カート機能、予約システム、会員機能などを備えた複雑なサイトの相場です。

含まれることが多い作業:

  • 価格帯2の内容
  • 障害時の優先対応
  • アクセス解析と改善提案
  • 決済まわりの監視

💡 実例ボックス 個人事業主のAさんは、ページ数8の小さなコーポレートサイトに月10,000円を支払っていました。本来なら価格帯1(月3,000〜7,000円)で済む規模です。5年間で60万円。本来の相場で契約していれば、20〜40万円は手元に残っていた計算になります。

ご自身の支払い額をこの3段階に当てはめてみてください。サイトの規模と料金が大きくズレているなら、見直しのサインです。

✏️ ポイントまとめ ・保守料は「サイト規模 × 作業量」で決まる ・小規模サイトに月1万円超は払いすぎの可能性が高い ・規模と料金のミスマッチが最大のロス源


4. 払っている保守料の中身を確認する5つの質問

業者にそのまま投げかけられる質問を用意しました。返答の歯切れで、契約の実態がほぼ分かります。

質問1:「月◯回までの更新作業が含まれていますか?」

回答が曖昧なら、更新代行は含まれていない可能性が高いです。「都度見積もり」と言われたら、保守料には作業費が入っていません。

質問2:「WordPress本体の更新は毎月対応してくれますか?」

「必要な時に対応します」という回答だけだと、実際にいつ対応されたか追跡できません。「直近の更新日はいつですか」と聞いてみてください。

質問3:「バックアップは何日に1回、どこに保管していますか?」

「定期的に取っています」では足りません。「週次でクラウドに3世代」など、具体的な答えが返ってくるかが分かれ目です。世代とは、過去の複製を何回分残すかという意味です。

質問4:「過去1年間の作業履歴を見せてもらえますか?」

これが一番効きます。具体的な作業ログが出てこない場合、ほぼ何もしていない可能性が現実的にあります。

質問5:「障害発生時の対応時間と費用は?」

「24時間対応します」「保守料に含まれます」と即答できない業者は、緊急時の対応も期待できません。

💡 実例ボックス 法人のBさんは、月15,000円の保守料を3年間支払い続けていました。質問4を投げたところ、業者から返ってきた作業履歴は「年2回のWordPress更新のみ」。年36万円のうち、実態は数万円分の作業しか発生していなかったことが判明しました。

✏️ ポイントまとめ ・5つの質問で契約の実態が見える ・特に質問4「過去1年の作業履歴」が決定打 ・即答できない業者は契約見直しの最有力候補


5. 保守料金が無駄になっている「兆候」5つ

具体的なサインを挙げます。1つでも当てはまるなら、見直し検討に入る時期です。

兆候1:何年も業者から連絡が来ない

更新作業をしていれば、本来は「アップデートしました」という報告メールが定期的に届きます。1年以上音沙汰がないなら、作業も止まっている可能性が高いです。

兆候2:サイトの表示が年々遅くなっている

放置されたWordPressサイトは、画像の最適化やキャッシュ設定が古いまま、表示速度が落ちていきます。スマホで開いて3秒以上かかるなら危険信号です。

兆候3:管理画面のプラグインが古いまま

ご自身でWordPressの管理画面に入ると、プラグイン一覧が見られます。「更新が必要です」と赤字表示されているものが5個以上あれば、保守は機能していません。

兆候4:契約サーバーが古いプランのまま

5年前のプランのまま放置されていると、表示速度・セキュリティの両面で不利です。乗り換えで月額が下がるケースも珍しくありません。

兆候5:保守料の請求書に明細が書かれていない

「ホームページ保守料 一式 11,000円」とだけ書かれた請求書が毎月届く状態は、内訳がブラックボックス化している証拠です。

💡 実例ボックス 整体院のCさんは、上記の兆候のうち4つに該当していました。月8,000円×6年=57万6,000円を払い続けながら、サイトはプラグインが古く、表示速度も4秒。契約見直しで月3,000円の最低限プランに切り替え、年間6万円の固定費を削減できました。

✏️ ポイントまとめ ・兆候は「作業の痕跡が見えない」ことに集約される ・1つでも当てはまれば見直しの時期 ・特に兆候5(明細なし)は最優先で改善要求すべき


6. 保守料金を見直す3つの選択肢

「無駄が見えてきた」と感じたら、取れる選択肢は3つです。

選択肢1:今の業者に契約内容の見直しを相談する

「月1万円のままだと負担が大きいので、最低限のプランに切り替えたい」と伝えると、応じてくれる業者は意外と多いです。長年の取引先なら、ここから始めるのが摩擦の少ないやり方です。

選択肢2:他の業者に乗り換える

月3,000〜5,000円から保守を引き受ける業者は実在します。乗り換え時はサイトデータの引き継ぎが必要なので、現業者との契約解除条項を事前に確認しておきます。

選択肢3:WordPressを使わないサイトに作り直す

近年、Cloudflare Pagesのような静的サイトでホームページを作る方法が広がっています。静的サイトとは、毎回プログラムを動かさず「あらかじめ作っておいた完成形」をそのまま見せる仕組みです。WordPressのように複雑なシステムを動かさないため、保守作業そのものが大きく減ります。WordPressとCloudflare Pagesの詳しい違いはCloudflare PagesとWordPressの違いで解説しています。

3つの選択肢のどれが向いているかは、サイトの更新頻度と将来の運用イメージで決まります。

✏️ ポイントまとめ ・現業者への相談から始めるのが摩擦が少ない ・市場には月3,000円台の選択肢もある ・抜本的に下げたいなら静的サイトへの作り直しも候補


7. 静的サイトへの移行で変わる3つのこと

選択肢3を選んだ場合に何が変わるのか、具体的に整理します。

コスト構造

項目WordPress運用静的サイト運用
サーバー代(年)約12,000円0円(無料枠で運用可)
保守料(年)約120,000円約30,000〜60,000円
合計(年)約132,000円約30,000〜60,000円
5年合計約66万円約15〜30万円

5年スパンで見ると、35〜50万円のコスト差になります。

表示速度

WordPressで2〜5秒かかっていたページ表示が、静的サイトでは0.5〜2秒になることが多いです。表示速度はGoogleの評価対象でもあり、SEO面でもプラスに働きます。SEOは検索結果で上位に出やすくする取り組みのことです。

セキュリティ

「プラグインの脆弱性で乗っ取られる」というWordPress特有のリスクが、構造的にほぼ発生しなくなります。改ざんやマルウェア混入の入口が減るためです。これが一番大きな変化かもしれません。

💡 実例ボックス 個人サロンのDさんは、月10,000円の保守料に疲れて静的サイトへ作り直しました。初期費用は20万円。年間の固定費は12万円から3万6,000円に下がり、3年で初期費用を回収しています。「夜中にサイトがダウンしていないか気にする時間が消えた」というのが、ご本人いわく一番大きな変化だったそうです。

✏️ ポイントまとめ ・5年で35〜50万円のコスト差が出ることがある ・表示速度はSEOにも効く ・脆弱性リスクが構造的に下がる


8. 移行のデメリットも正直に書いておく

静的サイトへの移行には、当然デメリットもあります。隠さず書いておきます。

  • 管理画面から自分で更新できなくなる:制作者に依頼するか、簡易的な編集の仕組みを別途用意する必要があります
  • プラグインの選択肢が限られる:予約システムや会員機能など、複雑な機能は外部サービスとの連携で実現します
  • 初期の作り直し費用がかかる:内容にもよりますが、5〜30万円程度を見込んでおきます

これらを許容できるかどうかが判断ポイントです。日々ブログを大量更新するメディア型のサイトなら、WordPressの方が向いている場合もあります。フリーランスのサイトに必要なページ構成についてはフリーランスのホームページに必要な5つのページも参考になります。

✏️ ポイントまとめ ・静的サイトは万能ではない ・更新頻度が高いメディア型はWordPressが向く ・「どう運用したいか」から逆算して選ぶ


9. よくある質問(FAQ)

Q1. 月1万円の保守料は高いですか?

サイトの規模と作業量によります。ページ数10前後の小規模サイトなら、月3,000〜7,000円が相場なので払いすぎの可能性があります。中規模サイトで月数回の更新代行込みなら妥当な範囲です。

Q2. 業者に「契約内容を見直したい」と伝えるのは失礼ですか?

失礼ではありません。むしろ、定期的に見直すのが当たり前の取引です。「サイトの更新頻度が落ちてきたので、最低限プランに切り替えたい」と伝えれば十分です。

Q3. 自分でWordPressの保守をするのは現実的ですか?

技術的には可能です。ただし平日昼間に脆弱性情報が出た時、即座に対応できる体制が必要です。本業がある個人事業主の方は、外注した方が結果的に安く済むケースが多い印象です。

Q4. 静的サイトに作り直したら、ブログ更新はどうなりますか?

更新頻度が月1〜数本なら、制作者に依頼する方式で問題なく回ります。週に何本も投稿するなら、編集システムを別途組み込むか、WordPressのまま運用する判断もあります。

Q5. 移行のタイミングはいつがいいですか?

サーバー契約の更新月か、保守契約の更新月の3ヶ月前が目安です。途中解約だと違約金が発生する契約もあるので、契約書を先に確認しておくと安心です。


まとめ:払い続ける前に、立ち止まって中身を見る

「気づいたら、何年も払い続けていた」──ホームページ保守料金の盲点はここです。

5年で60〜120万円という金額を支払うなら、その中身を理解した上で支払うのが筋だと考えています。

今日できる一歩は、業者に「過去1年の作業履歴を見せてください」と一通メールするだけ。返答の質で、契約の実態が見えてきます。


こんな方は、basisに相談してみてください

  • 月1万円前後の保守料を払い続けているが、中身が見えない方
  • 古いWordPressサイトを、保守の軽い形に作り直したい方
  • 固定費を下げて、運用にかける時間も減らしたい方

basisは、保守作業がほぼ不要なCloudflare Pagesでホームページを作り直し、運用の負担と固定費の両方を下げるサービスです。制作の流れよくある質問から、具体的なイメージを確認できます。まずは見積もりシートでご要望を入力してみてください。

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