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フリーランスのホームページに必要な5つのページ|最小構成で「ちゃんとしたサイト」に見せる方法

公開:2026年5月5日

「公式サイトを作ろう」と思った瞬間、手が止まる方はとても多いです。

会社概要は要るのか。サービスと料金は分けるのか。ブログは置いた方がいいのか。やることリストだけがどんどん長くなります。気づけば「来月着手」が「半年後」になっていきます。私自身、フリーランスの方の相談を受けていて、この状態で止まっている方を何人も見てきました。

「ページが多い=しっかりしたサイト」という思い込みが、いちばんの足かせになります。

実際は逆です。フリーランスの公式サイトはページ数を絞った方が信頼されます。理由はシンプルで、訪問者は「全部読む」のではなく「必要な情報にすぐ辿り着けるか」で判断しているからです。

この記事では、フリーランスの公式サイトに最低限必要な5つのページを解説します。各ページの「失敗例」「改善後」「必要文字数の目安」までまとめました。読み終わった頃には、自分のサイトに何を載せるべきかが具体的にイメージできる状態になっているはずです。


はじめに:この記事に出てくる用語ミニ辞典

本文に入る前に、ホームページ制作でよく出てくる言葉を平易にまとめておきます。本文を読みながら戻ってきて確認できる「お守り」として使ってください。

  • ページ最上部の看板:ホームページを開いて最初に大きく出てくるビジュアル領域。看板みたいなもの。
  • トップページ:サイトの玄関にあたるページ。来た方が最初に見る場所。
  • 下層ページ:トップから先にある個別ページ(プロフィール、サービス、お問い合わせなど)。
  • フォーム:名前やメールを入れて送信する入力欄のセット。お問い合わせ用に置く。
  • 自動返信メール:フォーム送信直後、相手に「受け付けました」と自動で送るメール。
  • 1ページ完結型:1ページの中に縦に長く全情報を詰める作り方。スクロールするだけで全部読める。
  • SEO:Google検索でサイトが上に出やすくするための工夫の総称。
  • ポートフォリオ:これまで作った作品や事例をまとめた見本帳のようなもの。

結論:5ページで「ちゃんとしたサイト」に見える

先に結論からお伝えします。フリーランスのホームページは、以下の5ページで十分です。

  1. トップページ
  2. プロフィール
  3. サービス・料金
  4. 実績・お客様の声
  5. お問い合わせ

会社概要・ニュース・FAQなどは、事業の成長に合わせて足していくものです。最初から並べる必要はありません。むしろ最初から多すぎるページを用意すると、更新が追いつきません。「情報が古いサイト」という悪印象を与えてしまいます。

半年前のお知らせがトップに居座っているサイトは、それだけで「動いていない事業者」に見えてしまう。これは多くのフリーランスサイトで起きている、もったいない事故です。

各ページの役割と書き方を、ひとつずつ見ていきます。

✏️ ポイントまとめ

  • 公式サイトの基本は5ページで完結させる
  • 増やすより、1ページの完成度を上げる
  • 更新できないページは置かない

ページ1:トップページ(目安:800〜1,200字)

役割

3秒で「何者か」を伝えるページです。訪問者は3秒以内に「自分にとって関係があるか」を判断します。ここで離脱されたら、他のページは見てもらえません。

つまり、玄関の前で「この店、自分向けかな?」と判断される一瞬を取りに行くページ、ということです。

必須セクション

ページ最上部の看板(最初の画面・トップに出る大きなビジュアル):「何の事業をやっている誰か」を一言で表示します。

サービス概要:3〜5行の箇条書きで、提供サービスをざっくり紹介します。詳細はサービスページに任せます。

信頼の根拠(数字):経験年数、実績件数、顧客の声の抜粋など。数字があると信頼度が一段上がります。

次の行動への案内:「サービス詳細を見る」「お問い合わせはこちら」など、訪問者の次の一手を明示します。

よくある失敗と改善

失敗例改善後
「Webデザイナーの〇〇です。よろしくお願いします」だけ「中小企業の採用サイトに特化したWebデザイナー/実績40社」と一言で誰向けかを明示
サービス8個を全部並べる主力3つに絞り、残りは「その他のご相談」として下層へ
トップに自己紹介の長文自己紹介は3行に圧縮し、続きはプロフィールページへ誘導

私が相談を受けた事例で、トップに2,000字の自己紹介を載せていた方がいました。読まれていないどころか「重そう」という印象まで与えていた。3行に削っただけで問い合わせ数が回復したのは、よくある光景です。

書き方のコツ

  • 1文は短く、視認性を最優先
  • スマホ画面での見え方を最初に確認(スマホで見て崩れていないかは、PC画面より大事です
  • 写真は最低1枚、できれば顔写真かワークシーン

✏️ ポイントまとめ

  • 「3秒で誰向けかが分かる」を死守する
  • 主力サービスは3つに絞る
  • スマホで読めないトップは存在しないのと同じ

ページ2:プロフィール(目安:1,500〜2,500字)

役割

「この人に頼んで大丈夫か」を判断してもらうページです。フリーランスは「個人」が商品です。人物像が伝わるかどうかで成約率が変わります。

必須セクション

氏名・屋号:本名か屋号かは事業者の判断です。本名の方が信頼度は上がる傾向があります。プライバシーとのバランスで決めます。

経歴:前職、専門分野、資格や受賞歴。時系列で書くより「現在 → 過去」の順の方が読みやすくなります。

事業を始めた理由(ストーリー):以下の3段で構成します。

  1. 過去の課題やきっかけ
  2. 気づき・学び
  3. 今の事業につながる決意

価値観・大切にしていること:仕事において大切にしていることを3つほど明文化します。

よくある失敗と改善

失敗例改善後
「〇〇大学卒業、△△株式会社入社、独立」の年表だけ「現在の事業 → どんな経緯で始めたか」のストーリー型に組み替える
「真面目に頑張ります」など抽象的な決意表明「納期遅延ゼロ」「初稿は3営業日以内」など具体的な行動指針に置き換える
プロフィール写真なし/暗い写真自然光の明るい場所で撮影、表情はやわらかく

「経歴は立派なのに、なぜか問い合わせが来ない」という相談を受けたことがあります。原因は明確で、年表が並んでいるだけでした。その方の人柄や考え方が一切伝わってこなかった。「なぜこの仕事を始めたのか」を800字足しただけで、その月の問い合わせが3件に増えた事例です。

書き方のコツ

  • 一人称は「私」で統一
  • 具体的なエピソードを1〜2個入れる
  • 写真は明るく、信頼感のあるもの

✏️ ポイントまとめ

  • 経歴の羅列ではなく、ストーリーで語る
  • 価値観は抽象論ではなく、行動レベルで明文化
  • 写真の質は文章の質と同じくらい重要

ページ3:サービス・料金(目安:2,000〜3,000字)

役割

「何が・いくらで・どう手に入るか」を明確に伝えるページです。ここが曖昧だと、いくらトップが整っていても問い合わせには至りません。

必須セクション

提供サービスの一覧:3〜5つに絞ります。多すぎると「何でも屋」に見え、専門性が薄まります。各サービスごとに、サービス名/1行説明/解決する課題/料金(または目安)を書きます。

料金の見せ方:以下の3パターンがあります。

初心者の方へ:ここは飛ばしてOKです。「自分はどのパターンが合うか」だけ後で戻って見比べてください。

パターンメリットデメリット
A. 固定価格を明記透明性が高く、問い合わせのハードルが下がる価格交渉の余地がない
B. パッケージ価格複数案件をまとめて受注しやすい単発依頼を取りこぼしやすい
C. 料金は問い合わせ後案件ごとに柔軟な設定が可能問い合わせのハードルが上がる

おすすめはA+Cの併用です。「目安価格」を載せつつ「詳細はお見積もり」とすると、ハードルを下げながら柔軟性も保てます。

サービスの流れ:依頼から納品までを4〜6ステップで図解します。basisでも制作の流れを公開していますので、参考にご覧ください。

簡易FAQ:このページに5〜10個の典型的な質問と回答を載せておきます。問い合わせ前の不安を減らせます。

よくある失敗と改善

失敗例改善後
料金が「お問い合わせください」のみ最低でも「目安:〇万円〜」を提示
サービスを8個並べて専門性が消える主力3つに絞り、横展開は「対応可能な周辺業務」として小さく記載
流れの説明がなく「依頼後どうなるか」が不明ステップ図で「ヒアリング → 提案 → 制作 → 納品」を可視化

料金を完全非公開にしていたフリーランスの方が、目安価格を載せた途端に問い合わせ単価が上がった事例があります。「価格を出すと値切られる」と思いがちです。実際は「価格が分からないから問い合わせない」層の方が圧倒的に多い。

✏️ ポイントまとめ

  • サービスは3〜5つに絞り、専門性を見せる
  • 目安価格は出した方が問い合わせが増える
  • 「依頼後の流れ」を図解で可視化する

ページ4:実績・お客様の声(目安:1,500〜3,000字)

役割

「実際に依頼するとどうなるか」を想像してもらうページです。自己評価ではなく、客観的な信頼の根拠を示す場所と考えてください。

必須セクション

実績の見せ方:以下の2パターンがあります。

  • A. 案件名と概要のリスト:着手は早いが、説得力は控えめ
  • B. 事例紹介(詳細版):課題/取り組み/結果の3段構成。執筆に時間はかかるが説得力が高い

最初はAで広く揃え、主力案件だけBに格上げしていく流れがおすすめです。

お客様の声:いただいた声をそのまま掲載します。文章を整えすぎると「作ったような声」に見えるので、誤字以外は手を入れない方が信頼されます。

守秘義務への配慮:実名・社名を出せない場合は「小売業A社様」「IT系スタートアップB様」のような表記で問題ありません。

よくある失敗と改善

失敗例改善後
実績ページ自体がない案件名のリストだけでもまず公開する
お客様の声を要約・改変している原文のまま掲載し、改変は誤字レベルに留める
「すごく良かったです」だけの声「依頼前の課題」「依頼後の変化」を聞き直して構造化する

ある方から「実績ゼロだから実績ページが作れない」と相談を受けたことがあります。前職の経験・無償案件・ポートフォリオ作品をまとめ直したら、結果的に実績10件分の厚みが出ました。「ゼロです」と言うか、「こうした経験をベースにやっています」と言うかで、信頼の伝わり方は決定的に違います。

実績がまだ少ない場合

  1. 前職の経験を実績として提示する
  2. ボランティア・無償案件を実績化する
  3. ポートフォリオ作品(これまで作った作品の見本帳)を実績として提示する

✏️ ポイントまとめ

  • 実績ゼロでも「経験ベースの実績化」は可能
  • 声はそのまま載せた方が信頼される
  • 主力案件だけ詳細事例に格上げする

ページ5:お問い合わせ(目安:500〜800字)

役割

問い合わせのハードルを下げ、確実に連絡を受け取るページです。ここで離脱されたら、すべての準備が無駄になります。

必須セクション

連絡方法を複数用意:人によって好みは違います。最低2つ用意します。

  • お問い合わせフォーム(名前・メール・相談内容を入力して送る入力欄)
  • LINE公式アカウント
  • メールアドレスの直接記載

フォームの項目:5〜7項目に絞ります。

  • お名前(必須)
  • メールアドレス(必須)
  • ご連絡希望(メール/その他)
  • ご相談内容(必須・自由記述)
  • 予算感(任意・選択式)
  • ご希望スケジュール(任意)

自動返信メール(送信直後に自動で届く「受け付けました」メール):送信直後に自動でメールが届くように設定します。これがないと「ちゃんと届いた?」と相手を不安にさせます。

対応時間の明示:「平日18:00〜22:00で対応/返信目安は24〜48時間以内」など書いておくだけで、訪問者の不安が大きく減ります。

よくある失敗と改善

失敗例改善後
フォーム項目が15個以上必須は4項目までに絞り、任意項目を厳選
自動返信メールなし送信直後の自動返信を必ず設定
連絡方法がフォーム1択LINEまたはメール直記載を併設

✏️ ポイントまとめ

  • 入力項目は最大7つまで
  • 自動返信は信頼の最低ライン
  • 対応時間の明示で不安を減らす

「あった方がいい」けど必須ではないページ

5ページで最低限の構成は完成です。事業の成長に合わせて、以下を順次追加していくのが現実的です。

  • ブログ・ノート(検索からの流入と専門性の証明に役立つ)
  • FAQ独立ページ(質問が20個を超えたら分離)
  • プライバシーポリシー・特定商取引法表記(フォーム設置時は必須)
  • ニュース・お知らせ(更新頻度を保てる場合のみ)

逆に言えば、更新を継続できないページは置かない方が安全です。半年放置されたお知らせは、サイト全体の鮮度を一気に下げます。


まとめ:ページ数より「1ページの完成度」

フリーランスのホームページは、ページ数の多さで信頼が決まるわけではありません。1ページの完成度で信頼が決まります。

10ページあって情報が薄いサイトより、5ページでしっかり整理されたサイトの方が、確実に問い合わせにつながります。今あるサイトを開いて、5ページそれぞれの「失敗例」に当てはまっていないか、一度見直してみてください。


よくある質問(FAQ)

Q1. 5ページ全部を最初から完璧に作る必要がありますか? いいえ。優先順位はトップ → プロフィール → サービス・料金 → お問い合わせ → 実績の順です。実績は後から追加していけば問題ありません。

Q2. ブログは最初から始めた方がいいですか? 更新を継続できる見込みがあるなら有効です。月1本も書けないなら、最初は置かない方が安全です。放置されたブログはサイト全体の鮮度を下げます。

Q3. 1ページに全部まとめる1ページ完結型形式(縦に長い1ページ完結型)と、複数ページに分ける形式、どちらがいいですか? 事業フェーズで決めます。独立直後で情報量が少ない時期は1ページ集約型が向きます。サービスや実績が増えてきたら複数ページ型へ移行する流れが自然です。

Q4. WordPressと専用サービス、どちらで作るのがいいですか? 更新頻度が高くないなら、自分で作り込まない方が時間効率は高くなります。本業に集中したい方は、制作だけ外注し、更新が必要な時だけ依頼する形が現実的です。WordPressと他の選択肢の違いはCloudflare PagesとWordPressの違いで詳しく解説しています。

Q5. 公開後、どのくらいの頻度で見直すべきですか? 最低でも半年に1回、できれば3ヶ月に1回です。実績やサービス内容、料金は変わっていきます。古い情報のまま放置されたサイトは、それだけで信頼を失います。


こんな方は、basisに相談してみてください

  • 5ページの構成は理解できたが、自分で書く時間がない方
  • すでにサイトはあるが、問い合わせにつながっていない方
  • どこから手を付ければいいか判断がつかない方

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